「見極め」は経験から
2015.05.08杉浦コラム「fifty-fifty」
先日実家に帰りました。目的は毎年この時期に山で採れる「筍」を手に入れるため。と言っても自分で掘るのではなく、父が掘ったものを、母が煮てアク抜きをし、きれいにカットしたものを「もらうだけ」という図々しい帰省であったわけですが・・・・・・。
上手に筍を掘るには経験がいります。土からほんのわずかに出た部分を足で感じ取り、生えている場所を見つけるのもそうですが、重要なのは9割以上の土の中に隠れた部分が、「どちらに曲がっているか」を見極めること。見て、刃を入れる方向を決めるのですが、失敗すると根から掘り起こせずに、筍の胴体を切ってしまうという、もったいない結果となります。
指導者として重要なスキルの1つにもこの「洞察力」があります。生徒たちが前向きに学習に取り組めているかどうか。受験勉強から逃げていないか。テストの点数や授業中に直接見える姿「以外の部分」をどれだけ見極められるかは、経験によって培われるものだと思います。
筍掘りは下手ですが、講師としての洞察力はさらに磨いていきたと思います。そして懇談会で保護者の方から家庭の様子をうかがったり、生徒が本音を語りやすい速読の時間の報告を受けたり、ネクスト全体でみなさんを見つめていきながら、適切な声掛け、サポートをしていきたいと思います。
今年は、父親が腰が痛いとか言っていつもより収穫は少なめだったようです。元気なうちに筍掘りをもう一度教えてもらっておこう。来年は自分で掘ります。(自信なし)