ご存じですか?「デフリンピック」
普段は教える側の立場ですが、私も生徒になるときが稀にあります。その時は、必ず講師の説明後、15分ほどのビデオ学習があります。私も映像学習の成果により、視聴後の帰路はいつもより安全運転を心がけます。この運転免許更新の講習が、映像学習の先駆けではないかと思うくらい完成度も高いです。
テキストを使用しながらの説明では、講師それぞれ強調する箇所が毎回異なります。この日はその1つに標識がありました。緑地に黄色いチョウが描かれたマークです。初心者マークや高齢者運転マークを知っている人は多いですが、これは聴覚障がい者マークです。
7月30日まで、夏季デフリンピックがトルコで開催されていました。「デフ(Deaf)」はろう者を意味します。身体障がい者のオリンピック「パラリンピック」に対し「デフリンピック(Deaflympics)」は、ろう者のオリンピックとして、夏季大会は1924年にフランスで、冬季大会は1949年にオーストリアで初めて開催されたそうです。先日、日本女子バレーが全試合ストレート勝ちし、金メダルを獲得しました。おめでとうございます。表彰式では手話で君が代を歌っていました。
デフリンピックには、音声の聞き取りを補助するために装用する補聴器ほちょうきや人工内耳ないじの体外パーツ等をはずした状態での参加が義務づけられており、競技会場に入ったら練習時間か試合時間かは関係なく、補聴器等を装用することは禁止されています。音で相手のスパイクの強さを判断できません。無音の中でのバレーボールはすごすぎます。
しかし、日本ではほとんどテレビ放送もなく、また開催国に1度もなっていないのが非常に残念です。もっと周知されるように、今後も応援していきたいです。