はじまる、はじまる、春
2018.04.24堀内コラム「堀内道場」
そこは、日本ではないようなまるで異国を感じさせる場所でした。金色に輝く建築物とその手前の池に映っているシンメトリーの美しさ、周りにいる多国籍な人たち、いったいどこに来たのだろう。そう思わせるくらい、春休みの鹿苑寺金閣は、外国からの観光客であふれかえっていました。日本語を話しているのは私たち家族かお店の人くらいで、警備員さんでさえも英語で誘導していました。
庭園や金閣の美しさはもちろんですが、学生時代ならスルーしてしまいそうな「銀河泉」という名所もあります。3代将軍足利義満の茶水であり、今もこんこんと水が湧き出ています。その隣には義満が手洗いに使ったと言われている「巌下水」があります。トイレ後に手を清めた水(洗ったと表現した方が正しいかも)が、茶水のすぐ近くを流れているのです。すぐ近くをですよ。しかも茶水の方へ向かって逆流しているようにみえます。
4月は1月とならんで何かを始める人が多い月です。英会話や趣味の本などがよく売れるそうです。はじまると言えば、小学校でも英語が2020年、道徳は今年から教科化されます。英語は授業時間数が増え、接する機会が多くなるのは効果的かもしれません。しかし、苦手や嫌いな子が増えないようにしてほしいです。
我が家でも長男の中学生活が始まりました。数学や英語といった学習はもちろん、クラブ活動などスタートするものがたくさんあります。どのご家庭でも心配なのがやはり英語です。長男は、中学校の英語体験でネイティブの先生に「人参を英語で?」と聞かれ、「キャメロット」と答えトラウマになっていましたが、ラジオの英語の先生のおかげで英語嫌いにはならずにすみそうなので少しほっとしています。