本物
2010.05.01堀内コラム「堀内道場」
0歳からのクラシックが大人気ですね。我が家では毎日ヒーロー物が流れており、クラシックという感じではないのが残念です(笑)。小さいころから本物に触れる大切さが言われています。
もうすぐ2歳になる次男が飛行機の玩具をころころと床を走らせて遊んでいました。もちろん、車輪がついているので遊び方として間違っているわけではありません。でも、何か違和感を覚えました。長男が2歳のときは、同じ飛行機の玩具を高く持ち上げて遊んでいた気がします。長男は1歳のときに飛行機に乗って北海道へ行ったことがあります。その時に空港から離着陸する飛行機を見て、興奮していたのをよく覚えています。
よく長男は料理のお手伝いをします。それにつられ次男も一緒にフライ返しを動かしています。この二人が一緒にママゴトをすると本格的になります。フライパンの使い方や調味料の入れ方までこだわります。炒めているときの音も「ジュージュー」「シャーシャー」などと使い分けています。その横で次男も負けじと大きなフライパンやなべを動かして料理しています。なべの持ち方やフライ返しの動かし方が妙に上手いのです。
“本物を感じる”ことは大切です。出来るだけ本物に触れる機会を作るように心がけています。“本物に触れる=お金がかかるもの”ではなく、出来るだけ身近なものから触れる機会を増やしていってほしいと思います。親子で星や月の観察をする。家庭菜園を一緒に作る。一緒にしながら質問したり調べたりと会話もはずみます。
最近の我が家の“本物を感じる機会”はチーターでした。偶然にもチーターラン(全速力で走るチーター)を実際に見ることができ、跳ねるような走り方に親子で驚いていました。くらべる図鑑でチーターの足が速いことは知っています。しかし、同じ距離を車で走りどれだけ速かったのかを体感するとより実感がわきます。子どもにとってチーターの足の速さが想像ではなく、どれくらいかというのが分かったときでした。
私が大好きな1冊の本の中に「同じ星空でも、星座を知っているひとと知らないひととでは、ぜんぜん見え方が違うだろうなって。ふつうに眺めているときには、ただばらばらに散らばってるだけの星だったのに、つなげ方を知ると確かにこの星とあの星がつながって、こんな形になってるんだとわかるんですよ。星座も知らないとぜったいにつながりっこない。遠く離れた二つの星だって、いったん知ってしまうと他につなげようがない気がしちゃうんですよね。」
5月は北斗七星が見つけやすいです。つなぎ方を親子一緒に確認してみてください。