生きる力
皆既月食は観察されましたか?
親子で夜空を見上げていたご家庭も多かったみたいですね。皆既日食とはちがい、地球の影に入った満月が真っ暗になり見えなくなるわけではありません。赤銅色になった月を見て、皆既日食のときのような「おぉ~」という感嘆の声よりも、「へぇ~」「きれい~」という声が近所の家族から聞こえてきました。それにしても寒かったですけどね。
私も授業の中で皆既月食の仕組みや観察時間・方角の話をしましたが、どう欠けていくのか、何色になるのかまでは話をしませんでした。自分の目で確かめてほしいことと、こういった体験を通じて学ぶことが大切だと思ったからです。月曜日に、月が欠けていく様子(左から欠けていきます!)を記録したノートや写真を見せてくれる子どもたちがいて、とてもうれしくなりました。
――体験を通じて学ぶ―― 自分の頭で考え、行動することがとても大切です。そうした体験の積み重ねから「生きる力」を学んでいき、自分で判断し行動しようとします。そしてその体験は一生忘れることはないでしょう。自分で調べ考え、行動したことが力となります。
子どもがその気にならないと、こちらが何を教えても響かないことが多々あります。しかし、いったんその気になった子どもがすごい能力を発揮するのを何度となく見てきました。と言っても子どもがその気になるのを待つというのは、言うは易しでなかなかできるものではないですが・・・。
10日の夜の我が家は、私一人が月食祭りでした。二人の息子の「その気」はまだまだのようです・・・