講師コラム

見守る

2010.03.01堀内コラム「堀内道場」

 「サク(次男)ばっかりやな~」私が最近言われてグサッときた一言です。長男からポツリとこぼれてきました。親なりに兄弟平等に接しているつもりでも、どうやら子どもの感じ方は違うようです。私が勝手に「喜んでいる」とか「満足している」と思っているだけだったようで、言われたショックを引きずりそうです(泣)。

 幼い子ほど日々の成長が目で見てわかります。歩けるようになったと思えば片付けができるようになったり、話せるようになったり……と、ちょっとしたことで本当に感動します。しかし、ほんのちょっとできたことがあれほど嬉しかったのに、いつの間にかもう少しもう少しと要求が高くなっていることに、次男より3つ上の長男と遊んでいてハッとさせられました。

 勉強も同じです。この少しずつの成長にどれだけ気づいてあげられ、褒めるタイミングを逃さないかが大切です。成長はあるとき突然訪れるように見えますが、必ず前兆があります。長い停滞期間があったり、一度成績が下がるように見えたりと……。このタイミングを見逃さないためにも「見守る」ことが重要です。

 子どもはマンホールの蓋を自分であけようと必死です。親があまりにも子どもに近づきすぎて蓋の上にのってしまってはダメなのです。親は木の上に立って見守るのです。