講師コラム

講師の「五つの顔」

2018.01.27杉浦コラム「fifty-fifty」

 入試当日の朝、話をする機会を今年は3日連続でいただきました。受験生諸君、その後ろから保護者の方々の真剣な眼差しがすべて自分に向けられるこの時ほど、「指導者」としての責任の重大さを感じる時はありません。講師歴もそこそこになってきましたが、あの5分間は本当に緊張します。

 かつて私は、講師には5つの顔が必要だと教わりました。「指導者」はもちろんですが、あとは「学者」「医者」「えき者」「役者」です。「学者」(常に学び続けて知識をたくわえること)、「医者」(成績が伸びていない生徒の原因を見つけ、改善策を示すこと)、「易者」(生徒がこの先どのような壁に当たるかなどを予測し、助言をすること)、「役者」(自分のキャラクターを作り、躍動感のある授業を展開すること)。

 「学者」と「役者」は授業そのものに直結することなので、講師歴が浅かったころはまずこの2つを中心に考えていましたが、今は「医者」と「易者」のステータスをもっと上げなければいけません。Next Ageの年賀状には「活」を選びました。これまでの経験を活かして、さらに講師としてのレベルを上げていく一年にしたいと思っています。受験をまだ戦っている6年生のみなさん、最後まで一緒にがんばりましょう。