6年生の夏は「情報」より「努力!」
2016.07.04杉浦コラム「fifty-fifty」
イギリスのEU離脱が世界に衝撃を与えています。連日にわたるニュースでは、日本にとってもマイナスな点が多いのではとの懸念が広がっているようですが、何より困っているのはイギリス国民自身ではないでしょうか。世論調査などの「情報」でも残留派の方が離脱派の数を大きく上回っていたようで、中には自分は残留の考えにもかかわらず、国民投票を盛り上げる!?ために離脱の方に投票した人や、どうせ投票に行かなくても残留だろうと高をくくって投票に行かなかった人がいたとの報道も・・・あとの祭り、後悔先に立たず。今回のようにわずかの差で決まったならばなおさらです。
しかし、これが民主主義というもの。たとえ1票の差だとしても、それで勝者と敗者がはっきりと決まる。規模がちがうとはいえ、大阪都構想の住民投票に敗れ、職を退いた橋本市長と今回のキャメロン首相が重なって見えます。
みなさんは「1票」ではないですが、「1点」で勝負が決まる世界に身を置いています。偏差値や合格の可能性(%)と言った「情報」だけを見て油断していると本番で足をすくわれます。逆に言えば、「情報」の数値が十分でなくても努力を重ねればどんな結末が待っているかわかりません。まもなく前期のテキストの内容も修了し、6年生にとっては半年後の受験に向けて最も重要な時期、夏期講習をむかえます。夏が終わるまではボーダーラインなどの数値は一切考えず、自分の力をつけることだけに集中しましょう。